ハーブ(アロマテラピー)と占星術のかかわり

~芳香植物(ハーブ)と占星術の歴史~

 

ハーブは古くから人々の間で用いられており、歴史をさかのぼると、古代エジプトでは薫香として利用されていました。

 

一方占星術は、メソポタミア文明のバビロニア時代が起源と言われ、季節の移り変わりを把握して作物を育てたり、天体の動きが地上の出来事の予兆となると考え、国家や王族の行く末などを占っていました。

 

最初に植物と天体を結びつけたのは、古代ギリシャの医師ヒポクラテスと言われています。

ヒポクラテスは、それまでの呪術的手法ではなく病気を自然科学的にとらえ、治療に芳香植物を用いました。

また、病気の経過が天体の運行と、患者の体質が出生時の天体の配置と関係していることをとらえ、「占星術の知識のない医師は医師と名乗る権利はない」という言葉を残すほど、当時の医学に占星術は欠かせないものでした。

 

17世紀頃にはニコラス・カルペパーが薬草と占星術を結び付け、天体や星座にハーブを割り当てて、多くの人たちが自分たちでハーブを用いて病気を治せるように考えました。

 

 

 

~現代のアロマと占星術~

 

アロマテラピーとは精油を使って、部分的ではなく全体的に心と体に働きかけ、人に本来備わっている自然治癒力を引き出すものです。

精油は嗅覚器や皮膚、呼吸器などから身体に入りますが、特に嗅覚からは、感情や本能をつかさどる大脳辺縁系や、自律神経系をつかさどる視床下部にその情報が伝わり、心地よさや懐かしさなどの感情を引き起こしたり、ホルモンバランスを整えたりします。

 

占星術は、現在では「占い」として用いられることが多いですが、単純に吉凶や幸運・不運を見るだけではありません。

歴史的背景を考えると、心身を整え、健やかに人生を歩んでいくために使えるツールであることがわかります。

 

先人たちが培ってきた占星術とハーブ(アロマ)の知恵を、今の時代にマッチした形に進化させ、ココロとカラダを整えるために取り入れていきたいと考えています。